古今東西よくある話、十番煎じの童話集

小学4年生からの読み物

昔々あるところに河童がいました。この河童は類稀なるキュウリ好きで、

不思議な傘を使ってキュウリを栽培していました。

 

この傘は河童のDim(do it myself・自作)。

傘を広げた表には、ヒゲのような、あるいはヒビのような細かい線が無数に

描かれていて、どうやら根っこの絵のようです。

裏にはキュウリの蔓と葉っぱの絵が所狭しと描かれています。

 

雨が降った日には傘をさして外を歩きまわり、水分をたっぷりと吸わせます。

そして雨が上がって陽が差して来たら、ひっくり返して裏側を天に向け

太陽の光を受け取らせます。

 

それを幾日か繰り返すと中棒の先からキュウリが生えてきて、

ちょうどアルファベットの「J」の形になるまで生長したら食べごろです。

 

 

 

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キュウリ食ってる奴