古今東西よくある話、十番煎じの童話集

小学4年生からの読み物

2021-01-01から1年間の記事一覧

使うほどに疲弊

昔々あるところにタワシでゴシゴシしている人がいました。その人はふと思いました。 (タワシって細いヒゲのようなものが沢山集まって塊になり、酷使されていると。 ワタシのいる世の中でも同じようなものだなと) はぶらし はぶらし 拡大 その人はタワシに…

代理戦争

昔々、スコップ達とツルハシ達がいました。彼らは嘆いていました。。 最近道具を手荒に扱う人々が増えてきた、と。 道具を大切にしない奴らには使われたくない、とも願っていました。そこで彼らは、 スコップ達vsツルハシ達というケンカをしてみたらいいん…

昔々あるところに河童がいました。この河童は類稀なるキュウリ好きで、 不思議な傘を使ってキュウリを栽培していました。 この傘は河童のDim(do it myself・自作)。 傘を広げた表には、ヒゲのような、あるいはヒビのような細かい線が無数に …

星占い

昔々あるとことに、月刊誌を読んでいる人がいました。 今、ちょうど星占いのコーナーを読み始めたところです・・・・・・ ~おとめ座のあなたへ~ ー全体運 x 最近頑張りすぎていませんか?疲れたら無理をせず、 人に頼ることも大事です。 自分で全てを背負…

憧れのファッション

昔々ある島国に、男の子がいました。 ある日テレビを見ていたら、かっこいい俳優がカッコよく背広を 来ている姿が映りました。男の子は感銘を受け 「これだっ!僕が求めていたものはっ」と声を上げました。 その日から俳優の服装を真似することになったので…

ロマンテック

密会 昔々あるところに、カボチャのロメ雄と、カボチャのジュリエッ子がいました。 ロメ雄はジュリエッ子のことがめっちゃ好っきゃねん。 そこで種から生まれたロメ夫は柄にもなく、きゅうこんしました。返事はOKでした。 めでたく二人は夫婦になりました…

はなの下

亀を飼っている人 昔々あるところに、いつも鼻の下を伸ばしている人が、亀を飼っていました。 ペットのカメはそんな飼い主のことを見て、いつも呆れていました。 ある日カメは飼い主の鼻の下を短くしようとして、飼い主の鼻を引っ張ってみました。 一生懸命…

人相

昔々あるところに阿多氏がいました。阿多氏は車でテイクアウト専門のから揚げ屋に 行きました。お店は小さく、駐車場も狭くて細長いところでした。 夕方ということもありお客さんは途切れることなく入っていましたが、 タイミングが良く、阿多氏はさほど待つ…

ネコ

昔々あるところに、海辺に住むネコがいました。 ある日、運悪く堤防から落ちてしまいました。必死の思いでもがきましたが力尽き、 海に沈んでいきました。そして心臓が止まりました。 この時点でAEDを使えば復活する見込みは十分にありましたが、 人間が…

ひょうたん

昔々あるところで、カボチャとキュウリが喧嘩をしていました。 カボチャは「この武骨な丸さこそが瓜の生き様だぜよ」と主張し、 キュウリは「いやいや、細長さこそが瓜としての売りでぃ」と 言い張っていました。 どっちが瓜としてふさわしいかという、とる…

お城

昔々ある国に王様がいました。 たくさんの人々を力づくで押さえつけ、一つの国を作ったところでした。 そこで自分の権力を見せつけるために豪勢な城を建てることにしました。 すぐに名のある建築家を呼び寄せ、そしてたいそう立派な城が完成しました。 建築…

それはそれでしあわせ

昔々あるところに、旅をしている中年男がいました。 独身のその男は、同じく独身の知人の壮年男を誘い、二人旅をしていました。 幼い頃見たテレビアニメの主人公に憧れて、車に荷物を詰め込んでの 行き先があるような、ないような旅です。 ルパン三世 なぜ中…

製品開発

昔々あるところに、金属加工の仕事をしている人がいました。 年齢は25歳くらいで、名前は力 力〃三(ちから りきりきぞう)と言います。 力は15歳くらいから師匠の工場へ通い、毎日一所懸命製品を作ってきました。 もう十年働いているので腕は確かです。…

きつぬとたねきの化かし合い

昔々、きつね達とたぬき達がいました。 きつね達がたぬきに化けて一杯食わしてやろうと思っていたころ、 たぬき達もきつねに化けて一泡ふかしてやろうと思っていました。 たぬきは化けるのが上手なので、きつね達は騙されました。 仲間のきつねだと思ったら…

数字

昔々、数字たちが暮らしている街がありました。 「2」がいたり「557」がいたり、「九十八」がいたり「76・236」など とにかくいろんなのがいました。中には紛らわしいのもいて、 「1.0」と「10」なんかは小数点を見落とされたり、 「8888…

イカ

昔々あるところに男の子がいました。 その子の家では、時々はイカの煮つけを作っていました。 男の子はその料理をが好きでした。ただ、イカを選びながら食べていました。 好んで食べていたのはイカの足。 輪切りの胴体や、ピラピラのえんぺらには目もくれず…

昔々、とある時、神が天から降りてきて浜辺に来ました。 夏のヴァカンスに来ていた人々、特に若き女性は突然のご降臨に色めき立ち、 黄色い歓声の嵐でした。 神様もご満悦です。 そこで神はしばらく海水浴に興じることにしました。 ひとしきり目の保養をした…

パンを丸ごと

昔々あるところに男の子がいました。その子が住む家には小さい池があり、金魚が飼わ れていました。男の子は金魚にパンを与えようと思い、時々池にパンを投げてやってい ました。とても優しい男の子なのです。 ある日、その優しさがあふれ出しました。 「パ…

ねこねこほいほい

昔々あるところに悪さばかりするネコがいました。 外に干してある洗濯物に飛びついて汚したり、 縁側の干し柿をちょろまかしたりして好き勝手に暮らしていました。 そのためその村に住んでいる人々はいつも困っていました。 尾戸 小太郎(おと こたろう)と…

ブログを始めました

趣味で作ったイラストを載せていきます。不定期で。 それと昔ばなしも考えていこうと思います。 ねこ、鉢を覗く