古今東西よくある話、十番煎じの童話集

小学4年生からの読み物

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

それはそれでしあわせ

昔々あるところに、旅をしている中年男がいました。 独身のその男は、同じく独身の知人の壮年男を誘い、二人旅をしていました。 幼い頃見たテレビアニメの主人公に憧れて、車に荷物を詰め込んでの 行き先があるような、ないような旅です。 ルパン三世 なぜ中…

製品開発

昔々あるところに、金属加工の仕事をしている人がいました。 年齢は25歳くらいで、名前は力 力〃三(ちから りきりきぞう)と言います。 力は15歳くらいから師匠の工場へ通い、毎日一所懸命製品を作ってきました。 もう十年働いているので腕は確かです。…

きつぬとたねきの化かし合い

昔々、きつね達とたぬき達がいました。 きつね達がたぬきに化けて一杯食わしてやろうと思っていたころ、 たぬき達もきつねに化けて一泡ふかしてやろうと思っていました。 たぬきは化けるのが上手なので、きつね達は騙されました。 仲間のきつねだと思ったら…

数字

昔々、数字たちが暮らしている街がありました。 「2」がいたり「557」がいたり、「九十八」がいたり「76・236」など とにかくいろんなのがいました。中には紛らわしいのもいて、 「1.0」と「10」なんかは小数点を見落とされたり、 「8888…