それは悪いソバだった 8
しかし楽しい日々に変化が起きました。
と赤ちゃんのなかのいくつかが、体も態度も大きくなってきて
傍若無人になってきたのです。
そしてそれらは日を追うごとに凶悪になり、
ソバの実と言うより、もはや悪魔の実でした。
恐ろしい悪魔たちは偉そうに、好き放題していました。
ソバオとソバエットは怯えながらも、まだ小さい赤ちゃんを守りながら
暮らしていくしかありませんでした。
凶暴な悪魔たちに、落ち着いて暮らすように懇願しても
聞き入れてはくれません。
悪魔の実は手のつけようがありませんでした。
そんな日が続いたある日、
突然空から大きな手が降ってきて悪魔の実たちを捕まえました。
悪魔の実たちは自分の身に起きたことが分からずチンプンカンプンのまま
宙に浮いていったのです。
それを見ていたソバオたちはポカーンとしてましたが、
悪魔の実が去ってソバオは安堵しました。