古今東西よくある話、十番煎じの童話集

小学4年生からの読み物

それは悪いソバだった 6

ソバたちと一緒に暮らしていたソバオ(旧ゴゥドン)は不思議なことに、

徐々にソバらしくなっていきました。

ソバたちは成長し、もうすっかり自分の根で歩けるようになりました。

 

ある日、その辺のソバが言いました。

「ねえ、ソバオは最初に会った時とは随分と姿が変わったね」

それを聞いたソバオ(旧ゴゥドン)は、

自分がソバになれたんだと実感しましたが、

「そうかな?それは君たちが大きくなったからじゃない?赤ちゃんの時と、

今とでは、同じものを見ても同じようには見えないものだよ」

とはぐらかして答えました。

ソバに憧れていたソバオ(旧ゴゥドン)は、

自分が小麦だったことはずっと黙ったままでした。

 

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変化